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[21日 ロイター] - 中国南部の広西チワン族自治区王林市で21日、恒例の「ライチ犬食い祭り」が開催され、犬肉の鍋とライチを味わおうと詰めかけた大勢の人々でにぎわった。
この祭りは毎年、夏至に開催され、国営新華社通信によると、1日およそ1万匹もの犬が食肉として供されるという。
地元では、この祭りは何百年もの伝統があると伝えているが、非政府組織の「アニマルス・アジア」によると、実際には1990年代から始まったという。
精肉店の従業員らは犬の肉塊を切りながら中国新聞社の取材に応じ、今年は昨年に比べて客足がよいと話した。
しかし、イベントをめぐっては、今月20日に路上販売の業者が犬を虐待している写真がインターネット上で広がり、論争を招いている。ネット上では、王林市の犬食い祭りをやめるよう求める署名活動が行われ、およそ5万件の署名が集まったという。
また、アニマルス・アジアは、犬の肉は公衆衛生面からみて食用に適さない上、この祭りで消費される犬の多くは盗まれたもので、病気のリスクが高いとも指摘している。