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パーム油の驚異。パーム油のために大規模な森林破壊が行われ、野生動物が絶滅の危機に。追記あり

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2014.3.26、オーガニックのパーム油について追記しました。

パーム油の驚異。

パーム油のために大規模な森林破壊が行われ、
野生動物が絶滅の危機に。




+パーム油についてまとめ+


パーム油とは、アブラヤシの実からとられる油です。
ポテトチップスやカップラーメン、チョコレート、化粧品、洗剤、
これらの原材料名に表示されている「植物油(油脂)」
植物油とだけ表示されているものの多くは、「パーム油」です。

このパーム油生産のために、ボルネオで大規模な森林伐採が行われ
たくさんの野生動物たちが住処を失っています。

近年パーム・プランテーションは急拡大しており、
インドネシアでは一年間に東京都と同じくらいの面積
(約25万ヘクタール)の森林が失われているとされています。

基本的には、熱帯林がプランテーションに転換されると、
8割から10割の哺乳動物、爬虫類、鳥類が消失するとされています。



【オランウータン】
オランウータンは現在、生息地である
熱帯の森の急速な消失によって、絶滅の危機に瀕しています。
オランウータンの個体数は、過去100年の間に、
およそ90%以上も減少したと見られています。

その主な原因は、違法伐採や農地開拓などによる生息地の減少。
また、ペットにすることを目的とした、
違法な密猟や密輸なども大きな脅威です。

それ以外にも、農薬汚染などの環境汚染も深刻です。


●森の慟哭(どうこく) ~サラワクの先住民族の森から
 【予告編】
http://www.youtube.com/watch?v=KZu01uMy-nE


●パーム油の環境破壊について
http://www.foejapan.org/forest/palm/



一方、

大手企業も続々と、

森林破壊をして作られる
パーム油の不使用を約束しています!


その先陣となったのが、ネスレ

環境保護団体グリーンピースからの情報を以下にまとめます。

2010年3月17日、

世界最大の食品・飲料会社ネスレ本社は、
熱帯雨林を破壊してつくられた製品の使用中止を発表。 


同社は、森林破壊につながる農場やリスクの高い
プランテーションを所有または運営する企業を、
自社のサプライチェーンから除外するという新方針を発表。

シナール・マス社(森林破壊の常習犯として
もっとも悪名高いインドネシアのパーム油・パルプ製紙企業)

などの企業もこの方針の対象となりました。


2ヵ月で、34カ国から、30万通以上のメッセージ。
世界中からネスレ本社に届いたメッセージのおかげで、
インドネシアの熱帯雨林の保護が大きく前進したとのことです。

世界中から集まった声のきっかけとなった
2ヵ月で150万回視聴されたビデオがこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=VaJjPRwExO8



★ ネスレの発表について詳細はこちら
http://news.nna.jp/free/news/20100319idr002A.html



さらに、

世界最大手のパーム油企業:
ウィルマー社が2013年12月に「森林破壊ゼロ」方針を発表、

ユニリーバ社は、2014年末までに
パーム油を完全にト
レーサブル(追跡可能)にするという新方針を発表、


日本企業では始めて、花王が

「2020年までに、花王グループの消費者向け製品に
使用するパーム油は、(RSP
O)認証された
持続可能性に配慮した原産地追跡可能なも

(生産したプランテーションまで)のみを購入すること
をめざす。」

と発表しています。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/47478/

さらに、
化粧品大手ロレアルも、
「2020年までに原料パーム油やパッケージの紙など全量を
持続可能な方法で生産されたもののみを使用する(英語)」と宣言しました!
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/2020/blog/48044/



※2020年は猶予が長すぎる、動物実験をしている、、点から
個人的に花王やロレアルを支持できませんが、
このような方針
にシフトしていくのは良いことだと思います。


また、2014年2月27日にグリーンピースが発表した、
森にやさしくない企業ランキングでは、


P&Gが首位、花王、ジョンソンエンドジョンソン、
ペプシなどが続きました。





<「森にやさしい企業」ランキング>
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/pg/blog/48321/

~下記グリーンピースより転載~

本日、企業に「森林破壊ゼロ」方針の導入を求める
『タイガー・チャレンジ』がリニューアル。

パーム油を取り扱うグローバル企業の調達方針ランキングが発表されました。

今回のランキングでは、グリーンピースが調査を行った
250社のパーム油を取り扱う企業の中から、
グローバルマーケットで強い影響力
を持つ16社が選ばれ、
以下の基準に照らし三段階でランク分けさています。


[評価基準]

1) 「森林破壊ゼロ」方針:自社のウェブサイトなどで公式に発表しているか
2) トレーサビリティー :農園まで追跡可能か
3) 達成期限 :野心的か、目標達成の工程が明確になっているか
4) 透明性:進捗状況を公表しているか
5) 実行度:複雑なサプライチェーンを調査し図式化しているか。
サプライヤーを監査し、責任ある生産者を評価しているかなど


[“森にやさしい”パーム油調達方針ランキング]

① 基準を満たしている「あと一歩で森にやさしい企業」
- ネスレ (キットカットなど)
- フェレロ (ロシェなど)
- ユニリーバ (ダヴなど)
- ロレアル (化粧品全般)
- ケロッグ (オールブランなど)

② 一部の基準を満たしているが「改善が必要な企業」
- モンデリーズ (オレオなど)        
- レキットベンキーザー (クレアラシルなど)
- ゼネラルミルズ (ハーゲンダッツなど)

③ 基準を満たしていない「森にやさしくない企業」
- プロクター・アンド・ギャンブル:P&G (アリエールなど)
- 花王※ (ビオレなど)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン (ジョンソンボディケアなど)
- コルゲート (歯磨き粉など)
- ペプシ (コーラなど)
- ナイスグループ (日用品全般)
- Liby (日用品全般)
- Godrej (日用品全般)                    

・・・詳細は、英語サイトを参照


※他の日本企業と比較して取り組みがすすんでいる花王でも、
グローバル企業と比べる今回の審査の結果、
上記の5つの評価基準をすべて満たしていない と判断されました。

花王は持続可能なパーム油の調達をRSPO*に依存せず、
「森林破壊ゼロ」宣言をし、自らのサプライチェーンから
“問題のあるパーム 油”を取り除くよう努めねばなりません。


~転載以上~


2014.3.26追記


ごく少数ですが、環境や人権に配慮のあるパーム油も存在するようです。

オーガニック認証のパームオイルとは?
http://www.realiser.org/report/lifestyle/article/index.php?id=268


基準としては、
原生林を破壊していないこと、
開墾前の土地が草地であること、
人権に関しても、SA8000(ILO等によって策定された、
基本的な労働者の人権の保護に関する規範を定めた規格)に基づくこと等

ザ・ボディショップはそういう企業のパーム油を使用しているそうです。

また、オーガニック認証基準は各国で異なり、
日本では有機JAS法が基準となっているが、
有機JAS法では社会配慮の基準がないため、
もし有機JAS認証がついているパームオイルがあったとしても、
環境・社会に問題がないとは言えないとのこと。

RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)
持続可能なパーム油生産のための「原則と基準」に基づき、
持続可能なパーム油を認証する組織がありますが、R
SPOに加盟していても、RSPO認証パーム油の取引をしていなければ、
あまり意味がないとか。

パーム油だけじゃなくて、今自分が使っているような
ココナッツオイルとかオリーブオイルとか、その他オイルや植物原料も、
大規模な原生林の破壊まではしていないかもしれないですが、
環境を破壊していないとは言えないはずですし、
どのように作られているのか調べきれていません。

できる限りオーガニックやフェアトレードのものを選んではいますが、
本当に配慮があるのか、まだまだわかっていないことがたくさんあります。

できることは、新たな森林破壊をしない
パーム油のみを使うよう企業に求めていくとか、
オーガニックのものを選ぶとか、自分が納得できるものを選ぶとか、
なるべく加工品自体買わないようにするとか、
そういう選択をしていくよう呼びかけていくことかなあと思っています。

記事中にありますが、
欧州ではパーム油の問題について関心が高いそうですが、
日本ではまだまだ低いそうです。

知らせていくことは大事だと思います。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「森林破壊から作られたパーム油は使いたくない」
みなさんの声を届けてください!
いずれも数秒で終わります!





☆P&G宛のメッセージを送ってください!
http://194.0.197.160/jp-JP



“トラの楽園の森”を破壊しない商品がほしい!
http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/Tiger-Manifesto/
※楽園の森は驚くべき速さで失われ、
スマトラトラは残りおよそ400頭にまで減ってしまいました。
そしてその原因は、私たちの毎日の生活の中にひそんでいます。


☆P&Gなど大手企業宛、
森林破壊をしないパーム油のみを使うよう企業に求める署

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/47643/

☆パーム油とオランウータン
 「パーム油を使わないアク
ション!」
http://ameblo.jp/yayamin/entry-11677692798.html

☆スターバックス宛て
パーム油を使った製品の販売停止を求める署名
http://www.change.org/petitions/starbucks-stop-selling-baked-goods-containing-conflict-palm-oil?share_id=ALsrPaqDMs&utm_campaign=autopublish&utm_medium=facebook&utm_source=share_petition



その他、普段購入されている商品に使われている
パーム油が、森林を破壊したものでないか企業に確認し、

森林を破壊しないパーム油のみを使用するよう、
声を届けましょう!!



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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